法人理念
わたしたちが大切にしている3つの柱 ~仕事 生活 地域~
人は誰でも平等に自分らしく自由に生きる権利があります。わたしたちは、障害のある人もない人もお互いを尊重し、認めあい、共に生きていく社会の実現をめざしています。
そのために、わたしたちが大切だと考える、“仕事・生活・地域”の3つの柱を理念に掲げ、実践します。
仕事 わたしたちは 働きがいを大切にし 高い給料をめざします
「働きがい」という言葉には、社会の一員として働くことの喜びと厳しさ、仲間とともに仕事をすることで得られる達成感や充実感が込められています。
また、給料で得た収入と年金で自立した生活が可能になることを目標に「高い給料をめざす」としました。
生活 わたしたちは 自分らしい ゆたかな地域生活を築きます
どのような生活がゆたかと感じるかは人によって違います。その人が満足していることが一番大切です。そのために「自分らしい」一人ひとりに合った支援を考えていきます。
地域に支援してもらうだけではなく、自ら貢献できる生活をするという意味も込めて「地域生活」としました。
地域 わたしたちは 地域とともに 暮らしやすい街をつくります
「暮らしやすい街」とは誰にとっても安全・安心で住み続けたいと思えるような街をイメージしています。地域の方々と一緒に考え、より良い地域づくりのために活動していきます。
法人設立30周年を迎えて 理事長 藤井 克徳
社会福祉法人きょうされんの創設は1993年10月18日で、本体事業のリサイクル洗びんセンターの開設は翌1994年4月1日でした。あれから30年余が経過し、緩やかながらも成長を続けてきたことは、障害のある利用者を中心に関係者みんなでたたえ合っていいのではないでしょうか。同時に、一貫して、エールを送り続けてくださった東都生活協同組合をはじめ、都内の生協やびん業界、食品業界などのみなさん、担当行政当局や昭島地域のみなさんに心よりお礼を申し上げます。さらには、創設時を中心に、物心両面で協力してもらってきた全国のきょうされんの仲間たちにも深い連帯と感謝の気持ちを表します。
社会福祉法人きょうされんの原点は、1990年代の初期段階に描かれた「リサイクル洗びんセンター」の構想に遡ります。それは、「三つの夢」でした。
一つ目は、社会福祉と環境保全の連携を本格的な「事業」として結実させることでした。具体的には、障害のある人を働き手にびんのリユース(再使用)の事業化を図ることです。地域生協と障害分野との理念の共有、実践の共同と言ってもいいかもしれません。都内に基盤を置く東都生活協同組合ときょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)との連携を実質化した事業でした。
二つめは、高い工賃をめざすことでした。「障害基礎年金と合わせて地域で暮らせる工賃を」の実現であり、そのための前提条件として「労働手段」(装置の導入)の整備に思い切って経費を投じることでした。
三つ目は、福祉施策のもっとも遅れている精神障害分野の運動を発展させることで、障害種別を超えた実践をすすめることでした。当時、障害種別で分かれていた法律に別々に定められていた知的と精神の「授産施設」を一緒に建設し、さまざまな障害のある人たちが一緒に働く場をつくることでした。
30年余の道のりは決して平たんではありませんでした。経済状況に大きく揺さぶられ、大規模自然災害や新型コロナ感染症などの影響は少なくありませんでした。それでも「三つの夢」を遠ざけることはなく、困難な時ほどこれらを高々と掲げてきたように思います。まだまだ道半ばとは言え、「三つの夢」は確実に踏み固められていると言っていいのではないでしょうか。
「30年の節目」は、過去のふり返りだけでなく、未来への展望台の意味を持ちます。建物に加えて、大型洗びん機などの設備面の老朽化問題への対処、事業拡大のための土地の確保などはいずれも待ったなしです。また社会福祉法人きょうされんの重要な事業である、「虹のセンター25」やグループホーム(フラワー、コパン)などの改善や拡充も怠ってはなりません。いずれも、資金の確保が問われ、実践や運営に携わるリーダーと職員個々の力量アップが決定的な意味を持ちます。10年先、20年先を見据えながら、困難な中にも楽しさを忘れない展望を創っていきたいと思います。
全国的な視野からすれば、障害のある人の労働保障は試行錯誤の段階にあります。また、私たちの営みは、小規模とは言え、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標2030)ともつながるものです。全国の関係者と手を携えながら、国境を超えるポリシーを抱きながら、引き続き前進する所存です。創設30周年にあたり、多くの関係者に、あらためてこれまでと変わらないご支援をお願いする次第です。 2024年7月27日
社会福祉法人きょうされん 理事長 藤井 克徳
沿革
社会福祉法人きょうされんは障害のある方の働く場・相談の場・生活の場を提供してきました
●1994年 リサイクル洗びんセンター開所
障害者福祉と環境保全の結び目として さまざまな障害のある方々が ともに働く場として
●2000年 虹のセンター25開所
障害のある方の相談の場として 地域に根づくことをめざして
●2005年 グループホームフラワー開所
一人ひとりのゆたかなくらしの場をつくるために
●2019年 グループホームコパン開所 (グループホームフラワーのユニット)
地域で自立した生活をしていくために
第6次中期事業計画(2022年度~2024年度)
第6次中期事業計画
第6次中期事業計画 (2022-07-09 ・ 511KB) みんな輝け ふみだす一歩 ともにつくろう 新たな未来を |